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| プロフィール |
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Author:しげぞう
☆ご訪問ありがとうございます。 それゆけ忍者(完結掲載)
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| それゆけ忍者 【自作小説】幸運をまねく奇跡の仔犬と忍者のヒューマン物語 |
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| 第五章 その5 |
ある日、沙也加は仕事が休みだったので昼から光チャンとゆっくり過ごしていた。親友の祐子から電話が入って、今夜、家へ遊びに来ることになった。蒸し暑い夜になったが、夜空には美しい満月が煌々と輝いていた。 「こんばんは、おじゃまします」 「あら、祐子ちゃん久しぶり、お元気そうね」 沙也加の母親は嬉しそうに笑顔であいさつした。 「おばさん、体調はいかがですか?」 「ありがとう、ぼちぼちなのよ」 「お大事にしてくださいね」 祐子は高校時代よくこの家に遊びに来ていた頃から沙也加の母親は体調を崩したので、祐子は母親の体を気づかっていた。 「ねえ、祐子、私の部屋においでよ。かわいい仔犬を見せてあげるから」 沙也加に誘われて祐子は二階へ上がった。光チャンは祐子を見て少し怖がって隠れてしまった。沙也加が呼ぶと大喜びして尻尾を振って近づいて来た。 祐子は光チャンを眺めて、 「わあー、かわいいね。毛が黄金でキラキラ輝いてる……光チャン始めまして、祐子です」 と言いながら、優しく頭を撫でた。 光チャンは祐子の優しさに安心したのか尻尾を振っていた。 「ねえ、ところで、こんな珍しいミニチュアダックスの仔犬どこで買ったの?」 祐子は不思議な表情をして沙也加に訊ねた。 「買ったんじゃないの、拾ったのよ」 「えっ、拾ったの……どこで?」 「十日くらい前の豪雨の時、飛田新地の遊廓の前でよ」 と言って、その時の状況を少し話した。 「十日前か……、飛田新地って新世界は近いよね?」 「うん、それがどうしたの?」 「沙也加、新聞見てない?」 「家で新聞とっていないから、見てないよ」 「そうか……実は、最近の新聞広告で見たんだけど光チャンにそっくりな仔犬が誘拐されたんだって、それで、仔犬は逃げて行方不明になってるんだって」 「えっ、誘拐されて行方不明」 沙也加は驚いて半オクターブ高い声で言った。 「それがね、新世界での事件だったのよ」 「新世界で……」 「そうよ、もしかして……この仔犬がそうかもしれないよ」 「そんな……」 沙也加は今にも泣き出しそうな表情になって呟いた。 「で、ね、見付けた人に礼金百万円をあげるって書いてあったわよ」 「百万円も……」
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