|
| プロフィール |
|
Author:しげぞう
☆ご訪問ありがとうございます。 それゆけ忍者(完結掲載)
|
|
|
| それゆけ忍者 【自作小説】幸運をまねく奇跡の仔犬と忍者のヒューマン物語 |
|

| 第四章 その12 |
そして、真っ赤にした目を見開いて、 「江美さん、里香さん、ご迷惑をおかけして本当に申し訳ございません」 「迷惑だなんて、とんでもないです。このような事件もアフターサービスだと思って取り組んでいますから、ご心配はご無用にしてください」 「本当に何から何まで、ありがとうございます」 「奥さま、じゃあこれで失礼いたします。何かありましたらすぐ電話してください」 江美はそう言って大沢邸を跡にした。 午後十時前、江美たちはわんランドへ戻ると、店長はテレビを観ながら待ってくれていた。 「お疲れ様でした。江美ちゃん、早朝から本当にご苦労さまでした」 「あーあ、久しぶりによく働いたから疲れたわ」 江美はそう言いながらソファーに腰を落とした。 「杉田店長も遅くまでご苦労さまです。ところでニュースは?」 「おそらく午後十一時のニュースで流してくれると思うんですが……」 給湯室から里香はコーヒーを持って来て、 「はい、お疲れ様でした」 と言いながら笑顔でテーブルに置いた。 「ありがとう。里香ちゃんも疲れたでしょう、もう帰っていいわよ」 江美はコーヒーにミルクを注ぎスプーンで混ぜながら言った。 「はい、でも心配だからもう少しいます」 そう言いながら里香はゆっくりソファーに腰を降ろした。 「江美さん、鈴木君に聴いたんですけど、誘拐犯の城田を捕まえる時、めちゃすごかったんですね」 「えっ、何を聴いたの?」 「江美さんの姿はまるで漫画の忍者を見ているようで、めちゃめちゃ強かったって……」 「ふーん、そういえば鈴木君、びっくりしたような顔して見てたわね」 「誘拐犯も強かったので、もし鈴木君と中村君の二人だったら、逃げられていたって……」 「そうかも知れないわね。城田は空手四段だから相当強かったわよ」 「私も江美さんの闘っているところ見たかったわ」 里香がそう言うと、側で聴いていた店長もコーヒーを一口飲んでから、 「俺も江美ちゃんの勇姿を見たかったなぁ……」 顎に手をあてて呟いた。 「ウチの本心はあんまり忍法を使いたくないのよ。でも世間では仕方なく使うことが多いわね。早く忍法なんて使わなくてもいい平和な時代になってほしいわ」 「へえー、江美さんは平和主義者なんですね」 里香はちょっと以外な顔をして言った。
ブログランキング参加中! ▼クリックしていただけたら励みになります。
|
|
|
|