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| プロフィール |
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Author:しげぞう
☆ご訪問ありがとうございます。 それゆけ忍者(完結掲載)
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| それゆけ忍者 【自作小説】幸運をまねく奇跡の仔犬と忍者のヒューマン物語 |
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| 第四章 その8 |
中村は、憧れの江美と二人っきりで行動しているので、無邪気な少年のようにうきうきしていた。 (このままずっとラッキーが見付からなかったらいいのに……)などと、不謹慎なことを思いながら捜査していた。 それを鋭く見抜いた江美は、 「中村君、もっと真剣に捜査してよ。どうも心が舞い上がっているように感じるわ」 ドッキとした中村は、(江美さんは人の心まで鋭く見透かしている。油断ならない女性だ……)と、関心しながら、 「どうもすんまへん。江美さんと一緒やから、もうドキドキして……」 「そうなの、中村君って純情なのね」 そう言いながら、江美はクスクス笑い出した。 「もーう江美さん、からかわんといてください」 中村は頭を掻きながら照れていた。 「中村君、その照れた顔がめちゃかわいいわ……」 「江美さん、堪忍してえや……。真剣に捜査しますさかい」 「わかったわ、ごめんなさいね。でも、これが解決すれば一緒に飲みに行こうね」 「えっ、ほんまでっか?」 「本当よ、中村君すごく頑張ってくれているから……。この前、言ったこと忘れていないわよ」 江美はこぼれるような笑顔で応えた。 それから、中村は人が変わったように真剣に聞込みを始めた。 道行く人たちに手当たり次第、ラッキーの写真を見せて訊ねていた。しかし、まったく手掛かりになるような情報はなかった。 一方、鈴木と里香は自転車を降りて、徒歩で新世界の飲食店やパチンコ店に入り、お客さん一人ひとりにラッキーの写真を見せて訊ねていた。里香は初めての経験なので、緊張してドキドキしながら鈴木に寄り添っていた。 あるパチンコ店に入ると場内は超満員、クラブでかかるような音楽がガンガン響き、客を盛り上げるアナウンスが流れていた。場内は叫ぶように話してやっと聴き取れる状態だった。 鈴木はパチンコに熱中しているお客さんへ、 「すみません、この仔犬を見かけたことないですか?」 里香から送信してもらった携帯電話の写メールを見せて叫ぶように訊ねた。 お客さんは警官だと知るとそっけなく、 「ない、ない」 左手をバイバイするように振って答えていた。 ある壮年のお客さんからは、 「えっ、仔犬がどないしたんや?」 「実は、誘拐されて迷子になったです」 「ふーん、そうかいな。警察は迷子の仔犬なんか捜している暇あるんか?」 煙草をふかしながら嫌みを言われた。
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