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| プロフィール |
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Author:しげぞう
☆ご訪問ありがとうございます。 それゆけ忍者(完結掲載)
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| それゆけ忍者 【自作小説】幸運をまねく奇跡の仔犬と忍者のヒューマン物語 |
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| 第三章 その7 |
その頃、大沢邸ではいつもの小学生たちがラッキーと遊びにやってきた。奥さまは子どもたちに何と言おうか迷っていたが、思い切ってラッキーがいなくなったことを正直に話した。 それを聴いた子どもたちは驚いて、 「家出したのかな? そんなはずないよね」 「誘拐されたの?」 「ラッキーどこにいるのかな?」など、 みんな心配しながら思い思いに口ばしった。なかには大声で泣きだす子どもまででてきた。 奥さまは悲しむ子どもたちに心が痛んで、 「心配かけてごめんなさいね。でも、今、ラッキーを捜してもらっていますから、直ぐに帰ってくると思うわ」 と、心と裏腹のことを言って子どもたちを慰めた。 しかし、子どもたちは不安で仕方がなく、みんな輪になって集まりひそひそ相談を始めた。 しばらくして、小学三年生の山田奈々が、 「おばちゃん、私たちもラッキーを捜しに行くことに決めました。いいでしょう」 「ええ、捜してくれるの?」 「うん、ラッキーはきっと寂しがっていると思うから」 「そうね……ラッキーも寂しくて泣いているかもしれないわね」 「うん、ラッキーかわいそうだから……捜しに行くよ」 「奈々ちゃん、ありがとう」 そう言った奥さまの目に涙がきらりと光った。 「さあ、みんなラッキーを捜しに行くよ」 奈々は大声で呼びかけると、みんなは「オー」と手を高々と挙げた。 「じゃあ、おばさん行ってきます」 子どもたちは走って庭からでて行った。 「気をつけてね、無理しては駄目ですよ」 奥さまは子どもの背中を追いかけるように、声を投げかけた。 しばらくすると、帝塚山の街に「ラッキー、ラッキー」と呼びかける黄色い声がこだました。 行き交う人たちは驚いて怪訝な顔をして見つめていた。 なかには親切に、 「みんなどうしたの?」 と、心配そうに婦人や壮年から訊ねられることもあった。 すると、奈々は両手を広げてこんな大きさで、黄金のミニチュアダックスの仔犬のラッキーがいなくなったので捜しているんです。知りませんか? と、反対に訊ねて歩き回っていた。 陽が沈みかけた頃、奈々は涙を流しながら必死で絶叫していた。しばらくするとみんなも奈々につられて泣きながら叫んでいた。 子どもたちの捜索は帝塚山とその周辺だけだったが、必死な子どもたちの姿を見た大人たちは誰もが同情していた。 声も枯れた奈々たちは、遂に陽が暮れ薄暗くなってもラッキーを見つけることができなかった。仕方なく泣き泣き諦めて解散した。
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